秋月温度計の製作

秋月温度計キット 静音冷却

秋月温度計の製作

サーミスタ温度計
電池式で簡単に使える温度計です。

PCで静音化やオーバークロックをする際には、温度が大変重要になります。それは、PCが発熱体であり、高温に弱いからです。

この温度を測ることで、PCに最適な環境を作り上げることができ、限界を知ることもできます。そんな温度を知るためには、「温度測定」が必要です。その方法をここでは紹介します。

温度計

初めての人は、PCショップで売っている1000~2000円くらいのサーミスタセンサーの温度計を買いましょう。温度は多少誤差がありますが、手軽に使えるので動作テストや温度監視には適当です。

秋月温度計キット
秋月温度計キット:\2,000

校正をして、誤差を最小限に抑えたかったり、CPU内部の温度を直接測りたい場合は秋月電子通商の「液晶表示 デジタル温度計キット」を使います。3タイプあるので好みで選んでください。

組み立て自体は、半田ごてが使えればさほど難しくはありません。説明書が親切に詳しく作り方などが解説されてあるので、それに従えば完成させることができます。

2000円で校正ができ、様々なセンサーが使える温度計が手に入るのはお買い得です。温度測定に興味がある人はぜひ一台は持っておきましょう。

製作手順

1.開封

秋月温度計キット

開封します。使用するのは、ICL7136CPL(コンバータIC)、S8100B(温度センサー)、SP521(液晶)、40PIN ICソケットx2、47pFセラミックコンデンサ(47)、0.047μFフィルムコンデンサx2(473)、0.1μFフィルムコンデンサ(104)、0.1μF積層フィルムコンデンサ(104)、0.47μFフィルムコンデンサ(474)、100KΩポテンションメーター(104半固定抵抗)、200KΩポテンションメーター(204半固定抵抗)、100KΩ金属皮膜抵抗、180KΩ金属皮膜抵抗、200KΩ金属皮膜抵抗、390KΩ金属皮膜抵抗、AE-7136/3(専用基板)、006P9V専用バッテリースナップ、プラスチックケース、二芯シールド線です。

2.ジャンパー線・C3

秋月温度計キット

適当な導線などで、ジャンプする部分を半田付けします。半田付けするのは、J1、JT1、JT2の3箇所だけです。他はジャンプさせないでください。C3のセラミックコンデンサを取り付けます。

3.ICソケット

秋月温度計キット

ICソケットのひとつを両側を残して真ん中のつなぎを切り取り、もう一方は完全に切り離します。それを半田付けします。向きを間違えないようにしてください。

4.コンデンサ・抵抗

秋月温度計キット

各種コンデンサと抵抗を半田付けします。コンデンサは寝かせるようにします。また、熱を加え過ぎないようにしましょう。抵抗は、足の片方を立てたような状態にして半田付けします。ポテンションメーターはVR1とVR2を間違えないようにしてください。

5.センサー

秋月温度計キット

温度センサーを防水加工します。まず、二芯シールド線に半田付けします。センサーの文字が上に来るようにして、左がIN(信号線)、中心がCOM(アース)、右がV+(電源)になります。シールドはCOMに半田付けします。基板側との接続に注意してください。半田付けをしたら、エポキシ樹脂系の接着剤で導線部分、センサー部分をすべて覆います。そして、乾燥させます。

6.仕上げ・校正

秋月温度計キット

すべてにミスがなければ、ICと液晶をセットします。電源側のV-をシールドシートにテープなどでつなげておいてください。そして、プラスチックケースに収めます。センサーのケーブルを出す穴を空けておかないとふたがしまりません。

最後に校正をすれば完成です。校正の方法は、まず魔法瓶や保温ポットに砕いた氷と水をいれ、0度に近くなるようにします。そして、そこに温度センサーを入れてVR2(左のポテンションメーター)で温度計が0度を表示するように調節します。次に、お湯を沸かし、100度に近くなるようにします。実際は100度まで到達しないのでVR1(右のポテンションメーター)で温度計は99を表示するように調節します。このとき、なべにシールド線が触れると、皮膜が溶けるので注意しましょう。

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