静音化について
静音化の必要性
PCを使うとき、性能ばかりに気が行きがちだが使っているうちにその「騒音」が気になってきます。
PCというものは、意外に電力を消費していて、その分消費された電力は「熱」となって外に放出されます。精密機器であるPCにとって、この「熱」は悪影響を及ぼす存在です。時にはこれによって壊れてしまうこともあります。そうでないにせよ、いい影響は与えてくれません。
その「熱」を解消するために、PCは「放熱」という行為を行っています。この放熱行為を促進するために使用されている、「ファン」から騒音が発せられるのです。
こうして発生している耳障りな騒音を減らそうとするのが静音化です。
騒音が増えたわけ
以前のPCは性能は低かったし、発熱も少なかったので「ヒートシンク」と呼ばれる金属でできた放熱器で十分に放熱し切れていました。
しかし、近年、ICやLSIといった集積回路の高速化とともに消費電力が増大し、発熱量が大きくなりました。その結果、排熱がヒートシンクだけでは追いつかなくなったわけです。
そこで登場したのが、「ファン」です。このファンによってヒートシンクの放熱効果が助けられるのですが、風を発生させるためにどうしてもそこから「風きり音」やファンのモーターによる音が出ます。それが騒音につながります。
騒音の原因
「PCの静音化」は、そんな騒音から逃れるために最近人気を集めています。PCショップでも「静音仕様」をうたった商品をよく見かけます。静音化するには、どこが騒音源なのかを知る必要があります。実際にPC内で騒音の元になるものを探ってみましょう。
一番の騒音の原因であるのが、「CPUクーラー」でしょう。最近では、静音化のために、音の少ないファンを使用したものやファンレスになっているものもありますが、それでもうるさい場合が多いです。
他にも、ファンはいたるところにあります。
ビデオカードのGPUクーラーは小さくて高速回転をしているために高音域の音を発します。
ケース内の熱を放熱するケースファンは、ケースと外部との境界面にあるために直接音がきます。
意外に一番厄介なのが、電源ファンです。電源はいじると危険だし発熱が大きいのでここを静音化するのはなかなか難しいです。
ファンのほかにも騒音源となるパーツがあります。
まずは、ハードディスクです。回転しているため高音域の音やアクセス時に「コロコロ」や「ガラガラ」や「ジージー」といった「シーク音」が耳につきます。
CD-ROMドライブなどの「光メディアドライブ」は使用していないときは静かですが、ひとたびメディアを入れると一番うるさい音を出してくれます。
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