ケースファンの静音化

ファンコントローラー 静音化

ケースファンは、ケース内の温度を下げるために取り付けられているので、静音化する際はCPUクーラーや電源ファンへの影響を与えます。そのため、温度とのバランスが大切です。

ケースの内壁に設置してあり、騒音が直接耳に伝わってきます。だから、ケースファンの静音化は重要です。

設置位置と方向

設置をうまくしてやることで、冷却性のを最大限にし、静音化につなげることができます。

設置には、空気の流れを考慮する必要があります。たとえば、ケース内にはなるべく障害となるものを除去します。フラットケーブルをスマートケーブルにしたりします。

もっとも重要なのは、ファンの設置位置と方向です。

ファンは風を一方方向へ流すため、吸気側と排気側が存在します。大抵のケースは前面吸気後面排気となっています。

前面の吸気の働きは小さいです。そのため、前面開放後面排気が望ましいです。

また、暖められた空気は下から上へと上っていくので前面下部開放(+後面下部開放)で後面上部排気とすれば効率がいいでしょう。そのとき、排気のファンを電源ファンとかねることもあります。ここはケース内の温度を見ないと一概には言えません。

低速で回転させたファンを複数設置するのもいいかもしれません。

さらに、煙突効果を利用してファンレスにすることもできます。そのためには、ある程度の温度差や煙突の状態を作り出さなければいけません。

ファンの騒音

ファンの騒音は次の三点の原因が考えられます。

一点目は、ファン自体の軸のゆがみや油切れによる摩擦や振動からくる音です。これは、静かな質のいいファンを仕入れることで解消できます。

二点目は、ファンの羽が回転することにより発生する「風きり音」です。これは、ファンの形状にもよりますが、回転速度がもっとも影響します。簡単で効果のある解消方法を後述します。

ファンガード
こういうタイプのファンガードです
写真は電源ファンのファンガードです

三点目は、ファンによってできた風が障害物に当たってでる風きり音です。これは、ケース内でのパーツ配置を考えたり、ファンガードを交換することによっても解消できます。ファンを固定しているケースにファンガードが付いていまするが、これが鉄板を切り抜いて作ったような構造の場合、風が当たると音が出やすいので、ニッパーなどで切り取って市販のリング状の針金を組み合わせたようなファンガードに交換します。

低電圧駆動

ファンコントローラー
自作のファンコンの方が静かですw

リスクは多少高いですが、最も効果的で簡単な方法に「ファンの低速回転」があります。低電圧駆動させることにより、ファンに流れる電流を減らして低速回転にさせるのです。

ファンから発せられる音は、ファン回転数の5~6乗に比例するため、回転数を少し落とすだけでもかなりの効果があります。しかし、回転数を落とすことは風量を減らし、冷却性能を下げることになるので過度にこれを行うと熱暴走の危険があるので注意しましょう。

自作ファンコン
これが自作のファンコンです

ファンの回転数を落とすには、「ファンコントローラー」を使用します。ファンコントローラーは¥500~¥4000ほどで販売されており、定格の回転数の40%~90%での駆動が可能です。

低速回転にした場合、安物のファンの方が静かであるといわれているから、静かなファンを買って、あまってしまった安物のうるさいファンを低電圧駆動させればお得です^^

防振

防振シリコンシート
効果はあったようなかったような・・・ぴったりつけすぎると伝わってしまうようです

ファンは回転するものなので、振動が生じます。この振動がケースに伝わって大きな音になることがあります。

振動を防振するためには、防振シートをファンとケースの間に挟みます。これで、振動が伝わりにくくなります。

これは、最後の手段ですが、軸に油を注します。古くなったファンはこれでいくらか振動が治まる可能性がありますが、あまりむやみにやらない方がいいでしょう。

後記

私はケースファンを、音が出ないくらいの回転数で前面にひとつだけ設置しています。電源ファンが12cmなので風量が大きいのでそれで十分なのです。しかし、電源ファンがうるさいのでどうにかしないとなりません。

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